アリー・ポンド・パークBBQ場緑

バーベキュー先進国である米国・ニューヨークのバーベキュー場の視察に行ってきました。NY郊外にある無料BBQ場「アリー・ポンド・パーク」を紹介します。

Alley Pond Park(アリー・ポンド・パーク)とは?

甲子園球場の約70倍の公園

●ニューヨーク市郊外に位置するクイーンズ地区北部にある公園で、同区で2番目に大きな公園(甲子園球場の約70倍)です。

●野球場、サッカー場、テニスコートなどのスポーツ施設、ネイチャーセンター、アスレチック施設や広大なグラウンド、遊具、バーベキュー施設などが完備。自然豊かな公園内では、釣りやカヌーも楽しめ、お子様連れに人気の公園です。

↓アリー・ポンド・パークの入口です。

アリー・ポンド・パーク入口

クイーンズ地区とは?

クイーンズ地区はニューヨーク市に5つある行政区の一つで、ニューヨークの中心部であるマンハッタン地区の東、ブルックリン地区の北にあります。マンハッタンに次ぎ、ニューヨーク市で2番目に人口の多い区で、面積は最大。約230万人の居住者の約半分は移民で、アメリカで最も多様な人が住む地域。JFK空港とラガーディア空港の二つの空港があります。

バーベキュー施設

バーベキュー施設は、色別に9カ所(グレー、ピンク、ティール(青緑)、白、青、紫、緑、黄色、オレンジ)あります。

バーベキューのオフシーズンの平日に訪れたことから、日本のバーベキュー場と同じく、バーベキューをしている人はいませんでした。

※バーベキュー施設は、遠目の写真のみの掲載とします。

9カ所の色別のBBQエリア

↓ティール(青緑)エリアです。各エリアには、ゴミ箱もあります。

アリー・ポンド・パークBBQ場青緑

↓パープル(紫)エリア

アリー・ポンド・パークBBQ場紫

↓グリーン(緑)エリア

アリー・ポンド・パークBBQ場緑

広大な公園ゆえに、例えば「グリーンに集合!」といった感じで待ち合わせ出来るので便利だと思います。色でのエリア割りは、アルファベットや数字よりも覚えやすいですね。

設備(炭捨て場、水道、トイレ)

↓「使用済みの炭は、所定の炭捨て場に捨ててください。」と書かれた看板。このようなルールは日本と同じですね。

アリー・ポンド・パークBBQ場注意事項

↓水道です。冬場は水が出ません。

アリー・ポンド・パークBBQ場水道

↓バーベキューエリアの近くにトイレがあります。トイレットペーパーも有り、予想外に綺麗でした。

アリー・ポンド・パークのトイレ

公園内のその他施設

とにかくこの公園は広い。大阪4大緑地の一つ「服部緑地」のちょうど2個分。グーグルマップなどで行きたいエリアを確認してから行きましょう!

芝生広場

↓芝生広場もバカでかい!

アリー・ポンド・パークの芝生

野球場

↓野球場です。園内に5個あります。

アリー・ポンド・パークの野球場

アドベンチャーコース

↓アリー・ポンド・パークのアドベンチャーセンターの受付です。

アリー・ポンド・パークのアドベンチャーセンター

↓アドベンチャーコースの一つ、フリークライミング場です。右側の背の高い方は、最初の一手がジャンプしても届かない高い位置にあり、これぞアメリカンサイズ!

アリー・ポンド・パークのクライミング

↓巨大アスレチック施設。成人女性(写真中央)の5倍(約10m)くらい上にある網までどうやって登るのか?

アリー・ポンド・パーク綱渡り

・・・日本では、危険だと言われ、絶対に存在することのないシロモノです。

遊具

↓遊具です。遊具もアメリカンサイズ!

アリー・ポンド・パークの遊具

駐車場

↓駐車場は200台駐車可能です。

アリー・ポンド・パークの駐車場

コメント

公園の情報は英語サイトのみ

この公園については、ネット上での情報は少なく、しかも英語でのサイトしか見当たらなかった(2017年11月時点)ため、本当にバーベキューができる公園なのか?という一抹の不安を感じながら向かいました。

マンハッタンから地下鉄とバスを乗り継ぎ約1時間で到着。マンハッタンとは打って変わって観光客は私たちのみしかいなく、公園入口から続く冬枯れの寂しい風景を迷いながら歩くこと約20分、バーべキュー炉を発見した時は感激し、苦労して来て良かったと思いました。

移民の多いクイーンズ地区

来る途中、バスの車窓からは、韓国語の表記のある飲食店が多く、最寄りのバス停の時刻表なども英語とハングルの2通りが存在。クイーンズ地区には大きなリアル「チャイナタウン」もあり、日本人を含め移住者には住みやすい環境だと感じました。

クイーンズ地区は、マンハッタンやブルックリンと比べて、派手さはなく、これといった観光名所もありません。静かな住宅街で、庭付きの戸建てが多く、高級住宅街エリアもありました。物価や家賃も安いとのことで、マンハッタンのベットタウンといった印象を受けました。

↓アリー・ポンド・パーク近くの庭付きの閑静な住宅街の入口です。

アリー・ポンド・パーク住宅街入口

↓クリスマスの飾りが素敵です。

アリー・ポンド・パーク近郊の住宅

NY都心のBBQ場との比較

園内のゴミ箱に捨ててあるゴミには、ハングル語や中国語のものが多く、移民の多いクイーンズ地区ならではのバーベキュー場だと思いました。

NY都心のバーべキュースポット「ブルックリン・ブリッジ・パーク」はアクセスの良さや景色の良さを感じましたが、こちらの公園は郊外の住宅街にあり、近所の人たちが家族で集まってのんびりと楽しめるバーベキュー場だと感じました。

環境に配慮したBBQ場

設置してあるバーベキュー炉の周りから分かったことは、日本のバーベキューの必需品である〇〇は無く、代わりに〇〇を使用していること。環境のことを考えての配慮だと感心しました。

いずれのBBQ場にせよ、ニューヨーク(アメリカ)のバーベキューは、日本より一歩先をいっていると感じました。

アメリカ人にとってBBQはブームではなく、大切な「文化」

アメリカ人にとってバーベキューはブームではなく、大切な「文化」となって定着し、無くてはならないコミュニケーションツールとなっています。

アメリカの流行は1、2年遅れで日本にやってくる。古くはディズニーランド、ジーンズ、マクドナルド、NYチーズケーキ、ベーグル、最近ではパンケーキ、シェイクシャックのハンバーガーもそうでしたが、バーベキュー(アメリカ式)の場合はどうでしょう?

 昨今の日本のバーベキューブームは終焉を迎えるのか?文化となりうるのか? 色々と考えさせられる有意義な視察となりました。 

※投稿日:2017年12月1日、更新日:2021年12月23日

※皆さんのお役にたてるよう、熟慮の末の記事です。どうか写真を含めて無断転載はご遠慮ください。Do not use images without permission. 

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